すきな作家さんの話とか②/拍手・リクエストお返事

 前回、すきな作家さんの話をつらつらと書いてみたのですが、嬉しいことに拍手やメッセージで反響をいただきまして。ありがとうございます〜!
 その中で、オススメのアンソロや短編集があればぜひ紹介を〜というコメントを頂戴したので、それぞれ1冊ずつご紹介させていただきます!

・尾形 真理子「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」(幻冬舎文庫)
 ルミネの広告のキャッチコピーを題材にした短編集なのですが、30代前後の女性にぶっ刺さります……! あーーめっちゃわかるーーと共感しまくりで。言葉のチョイスも素晴らしく、とても読みやすいのでおすすめです! 読後感スッキリ。読むたびに元気をもらえるので、何回読んだことか。。。

・アンソロジー「Story Seller1〜3」 (新潮文庫)
 7名の作家さんたちの短編をそれぞれ収録しています。1〜3でメンバーが微妙に異なるので、まずは気になる作者さんがいる巻から読んでみるといいかもしれません。(どれも読み切りなので、特に1から読む必要はありません)こんな素敵なお話を書く作家さんがいたのかー! と、新しい境地が開けるのでおすすめです!

 前回の投稿では敢えて触れなかったのですが、私がすきな有川作品の中に「シアター!」というシリーズがあります。1が2009年、2が2011年に発売されて以降、現在は未完の状態です。2が発売されてから既に10年以上経っているのに、3はまだ発売されていません。というよりこの先もう、3が発売されることはないのかもしれません。
 それはなぜか? 詳しい理由が知りたい方は、有川先生のこちらのブログをぜひご覧ください。↓
https://ameblo.jp/arikawahiro0609/entry-12165862995.html

(ブログより一部引用)
「私は心無い言い方で求められることが多かった『シアター!』を完結させることを現状で断念しました。
読者さんの声は、一つの作品を殺すことができるのです。
クリエイターの心を殺すことができるのです。」

「もう立て直せないと思います。すみません。
『シアター!』を書かない私に価値がないと思われる方は私のことは死んだと思って忘れてください。」

 心無い読者のせいで、大好きな作家さんの心が折れ、大好きな作品の「それから」がおそらく永遠にわからなくなってしまったのです。ファンだから、何を言っても許されるのでしょうか? そもそも、そんな心無い言葉をぶつける人が果たして本当のファンと言えるのでしょうか?

「便利な道具は、常に使う者の自律を必要とします。
包丁は、殺意を持って振るえば、単なる凶器です。
道具と凶器は紙一重。
「嫌い」を言いやすいツールを手に入れ、それを奪われるのではなく、
「好き」を言いやすいツールを手に入れ、それをずっと使い続けることができればなぁと、私は便利なインターネットにそう期待しているのです。」

 嫌い、と表明することは誰かの心を傷つけます。そして、それをすきな他の人たちをも同時に否定することになります。誰だって、自分がすきなものを否定されたら悲しい。だから、自分は「嫌いだ」と表明するには、それ相応の覚悟を持たないといけないと私は思っています。
 有川先生はブログの中で、「観る権利と観ない権利」についても触れられていますが、本当にその通りだと思います。好きならば観ればいいし、そうでないなら観なければいいんです。小説も同じで、私は自分がすきな作家さんの本を好んで読みます。それ以外にも話題作や映像化した作品などには積極的に目を通しますが、合う合わないはもちろんあります。でも、私に合わなかったといって他の人も同じかといえばそうではないし(むしろ人気作なのだから、合わない自分が少数派なのでは?)、その逆も然り。です。でもそれを別に、声高く叫んだりはしません。
 どうせなら自分の「好き」を叫びたくありませんか? そっちの方がきっと周りで聞いている人たちもハッピーだと思うので。

 今回もつらつらと書いてしまいました。読みづらい文章ですみません。自分を含め、今まで悲しい思いをしている方を何人も見てきたので、どうしてもお伝えしたく。
 外野のくだらないノイズに耳を傾ける必要は全くないけれど、そもそもそんなノイズが聞こえないような環境が理想ですよね。

以下、拍手・リクエストお返事です。クリックのみの方もありがとうございます!

>有川さんは名作ぞろいですよね〜 の方
三匹のおっさん、わたしも大すきです〜! 勧善懲悪でスカッとしますしね。何より、おじさん三人がメインであれだけ面白いって何事!? って思いました(笑)オススメの短編集とアンソロ、冒頭で紹介させていただきましたので、ご興味ありましたらぜひ〜。

>わたしが好きなのは〜 の方
米澤穂信さん、人気ですよね。わたしは恥ずかしながら、冒頭で挙げた「Story Seller」で初めてお名前を知ったのですが、とても面白かったです。家族が彼の作品を何冊か持っているので、ちょっと借りて長編も読んでみようと思います。教えてくださり、ありがとうございました〜!

>りりあん様
リクエストありがとうございます〜!
牧三……ま、牧三!? わたし書いたことないのですが、頼まれるのわたしで大丈夫ですかね!?(笑)
たしかに牧さんと三井さんは、ミニバスからの知り合いっぽいですよね。その頃から二人とも上手だったでしょうし。
>お互いに譲らない、けど引き際を分かっているというか…
ここにすごく納得しました! 三井さんは多分バカじゃない(って勉強合宿で本人も言ってましたし笑)し、牧さんは言わずもがな聡明なので、意外と合いそうな。デートとかしてもらいましょうか!
お時間いただくとは思いますが、初めての牧三にトライさせていただきます! のんびりお待ちくださいませ〜。