【ネタバレ注意】映画感想・三井さんとリョータ君とリョ三の話

前回の続きです。
ふせったーであげたものなのですが、こちらも思いっきりネタバレしてます。そしてなんだか長くなってしまったので、それでもいいよー! っていう方はぜひ。
ひたすら三井さんとリョータ君とリョ三について語っています。

まず、三井さん。
三井さんは三井さんだった。声も良かった。とりあえず「おっけー今日の三井はいいぜ、山王よ」は円盤で100万回聞きたいです。本当にありがとうございます。
中2三っちゃんは天使だった。見知らぬ少年にワンオン仕掛けてアドバイスまでしちゃうって、あの頃の三井さんどんだけ自己肯定感高かったんだよって話ですよ……爽やかアイドルかよ。だからこそ、バスケができなくなった自分に価値を見出せなくなちゃったのかな? そして周りの取り巻きね! こいつらには色々と思うところがあるので、それはまた別の機会に。

倒れている赤木さんを起こそうとして転んじゃうのがお姫様だし、相変わらず弱小校の湘北を観て安心したかったのかグレてる時にキャップ被ってこっそり湘北の試合を観に行ってるのも三井さんっぽくてすごく良かった。すき。
それなのに! そんなプライドの高い男が(映画ではカットされてたけど)体育館襲撃後、復帰するタイミングで部員の前で思いっきり頭下げてて感激です……何秒頭下げてんのよ……っていう。原作だとその辺ふわっとしてたから、ちゃんとけじめつけたんだなーって思うとやっぱり根は真面目なんだよね。だからこそ、あれだけのことをしてもみんなに受け入れてもらえる三井さん。人誑しで大すきです。

そして、映画全体の感想として……え、これ、リョ三じゃん……っていう。
オープニングで、まずリョータ君→その隣に三井さんが出てきた時点で、え……リョ三?(疑惑)だったんですけど、内容を見れば見るほど、リョ三じゃん!!!!!(確信)でした。でしたよね? 私は流三の民なので、単純に羨ましかったです。いいな〜!

兎にも角にもーーリョータ君! 今までのイメージがガラッと変わった! どうしよう……

リョータ君って、今までずっと明るくてカラッとしたいい感じにチャラい兄貴肌だと思ってたんですよ。だけど映画観たら全然違った……その歳でどれだけでかい荷物背負ってるんだよ……
お母さんもねー! いや、わかる。わかるのよ。子ども3人抱えて夫が亡くなって、時あまり経たずして頼りにしていた長男も亡くしたらそりゃ不安定になるよね。だけどもう少しリョータ君の荷物を背負ってあげられなかったのかなー? とか思っちゃうよね。ただ、自分が辛い時に男に逃げるタイプの母親じゃなくて、そこだけはよかった。
長男を向こうに連れて行ってしまった海なんて大嫌いなはずなのに、引っ越し先に湘南を選ぶのが切ない。何かあったら、海へ向かってしまうのも切ない。

リョータ君が、広島出発の前日にお母さんに手紙書くシーンが衝撃だった。結局消してたけど、子どもにあんなこと言わせちゃダメだよ……リョータ君、ずっとそんなこと思ってたの?
道標だった兄を亡くして、しかも最後に言った言葉が「もう帰ってくんな」だったからきっと自分を責めただろうし、転校先でもなんだか上手くいかないし。自己紹介で思いっきりスカしてたけど、仕方ないよ。縁もゆかりもない(多分)土地に引っ越してきてさ。やりきれない超思春期だよ。しかも、先輩に呼び出されてシバかれるシーンのリョータ君が「どうして?」みたいな表情をしてて、忘れられない。切なかった。原作では、気が強い生意気なタイプかと思ってたけど全然違った。むしろ逆じゃん、っていう。
しかも、コートで出会ったバスケうまい他校の先輩とまさか同じ高校で再会したらなんかグレてるし……一瞬でも兄と重ねてた自分がバカみたいじゃん。ここ、表情からしてリョータ君は三井さんだって気づいていたんじゃないかな? って思ってるんですけど、どうなんでしょう? 三井さんの方は気づいてない感じがするかな。有識者の方の意見が聞きたいです。

特に、中学時代にふたりが出会っていたエピソードを知ってしまうと、リョータくんが屋上で三井さんの一味にボコボコにされる件が切なすぎて情緒がおかしくなる。しかもリョータくんは必死に「平気なふり」をしてるわけだし。そしてリョータくんが入院していたのは、喧嘩じゃなくてバイク事故が原因という衝撃。もう死んでもいい、と思いながらバイクで走ってたのかな? バッシュも段ボールに投げ入れちゃってるし、あの時一緒にワンオンやってくれた三井さんはもうどこにもいないんだという絶望感。だけどそのあと沖縄に帰って、秘密基地で見つけた月バスで兄との約束を思い出して……っていうのは考えすぎでしょうか?
その後に三井さんが仲間引き連れて体育館襲撃してくるわけだけどさ。もうさーーお互いに意識しすぎてどんだけ拗らせてんの、って話だよ。運命だよ。

そして最後! びっくりした〜! なんとなくリョータ君は、美容師とかアパレルとかそっち方面に進むのかなーって思っていたので、渡米までしてバスケに懸ける未来は想像していませんでした。リョータくんは次期主将だし、あれは高校卒業後ということでいいのかな? NCAA?? ただ、沢北くんもインタビューの様子からして最近渡ってきた感じだったので、沢北くんも結局高校は山王に残ることにしたの? とか、ちょっとここは私の理解が及ばなかったところなので、こちらも有識者の方の意見が聞きたいです!

よく考えたら、原作の中でスタメンだとリョータ君だけ過去がよくわからなかったんですよね。あとの4人は、ヤンキーだったり弱小校のバスケ部員だったり元MVPだったり富ヶ岡中のキャプテンだったりと何かしらの過去が語られてるんだけど、リョータ君だけはそういう描写がなかった。敢えてなのかはわからないけれど、先生の中にはずっとあったのかな? でもまさかこんなに! こんなにヘビーな人生だとは思わなかったよ!!!

リョータ君には、本当に幸せになってほしい……

原作ではリョータ君にはアヤちゃん、っていう感じだったのでリョ三に思いを馳せることがあまりなかったのですが、映画でやられました。まずい。これは沼かもしれない。
リョータ君と三井さんはお互いに足りないモノをもっていて、それは互いを補い合うジグソーパズルのような。ぴったりハマる感じ。ちょっとまだ自分の中で感情が整理できていないのですが、リョ三って「愛」だったんですね。

とてもとてもこのままではいられないので、もう少ししっかりとした解釈が固まったらリョ三で1本書いてみたいです。リョ三、いいですね。

映画観たあとから3日間くらいずっと宮城リョータにについて考えていたので、我ながら狂ってるよなーとは思っていました。末恐ろしい男だわ……

そして今現在、狂ったようにリョ三を読み漁っているので、おすすめリョ三ございましたらぜひ教えていただけると嬉しいですー♡